都内在住・30代女性の証言「安心できるはずだったのに」
出張マッサージは、今や男性だけでなく女性の利用も増えてきています。
「忙しいから自宅に来てくれるのがありがたい」
「夜遅くでも施術を受けられるのが便利」
そんな理由で利用する女性も多い中、実はセキュリティやプライバシーの問題で後悔するケースも少なくありません。
今回は、都内在住の会社員・Sさん(30代女性)に、**実際に出張マッサージを利用して起きた“怖い体験”**を語ってもらいました。
美容意識から始まった“利用”
― 出張マッサージを利用した理由を教えていただけますか?
Sさん:
もともとエステや整体に通っていたのですが、コロナ禍で通うのが面倒になって、家でできるサービスを探していたんです。
ちょうどSNSで「自宅まで女性セラピストが来てくれる」という広告を見て、「これなら気軽に受けられるかも」と思って、LINEで予約しました。
来たのは…まさかの“男性セラピスト”
― トラブルが起きたのは、どのタイミングだったんでしょうか?
Sさん:
予約フォームでは「女性セラピスト限定でお願いしたい」としっかり記入していたんですが、当日来たのは男性でした。
エレベーターを降りて名乗られた瞬間、「あれ?」と違和感を覚えました。
でも「今日は女性セラピストの予約が混み合っていて…代わりに私が来ました」と言われ、キャンセルも面倒で、部屋に通してしまったんです。
今思えば、ここが間違いの始まりでした。
距離が近い、会話が不自然、視線が気になる
― 実際の施術はどうでしたか?
Sさん:
技術自体は悪くなかったです。でも、始終どこか距離感がおかしいというか…。
施術中に「彼氏さんいるんですか?」「すごく肌がきれいですね」といった必要のないプライベートな質問があって、だんだん不快になってきました。
背中から太ももへと移る際も、やたら時間をかけて触れてくる感じがして、正直怖かったです。
タオルの扱いも雑で、何度も肌が露出して、「これは事故?」と不安になりました。
その後のLINEにゾッとした
― 終了後、問題はそこで終わりましたか?
Sさん:
料金は事前の提示通りだったので、そこは良かったんですが…問題はその後でした。
数時間後、個人のLINEアカウントから「今日は楽しかったです。また会いたいです」と連絡がきたんです。
公式アカウントではなく、セラピスト個人のLINEからです。
「え、なんで個人の連絡先を登録してるの?」とゾッとしました。
もちろん無視しましたが、翌日も「今度はプライベートでマッサージしましょう」と何度も連絡が来て、さすがにブロックしました。
女性だからこそのリスクがある
― 今振り返って、どんなことを感じましたか?
Sさん:
自分が甘かったな、と反省しています。「公式サイトっぽいから大丈夫だろう」「安いし、口コミもあるし」で油断してました。
あと、女性だからこそ、**“家に他人を入れるリスク”**は本当に考えないといけないと実感しました。
今は、出張マッサージは使っていません。
もしまた利用するなら、知人の紹介や信頼できるサロンから派遣される形にしたいと思っています。
利用者が語る「教訓」
Sさんが語る体験は、女性利用者が直面しやすいリスクの典型ともいえます。
希望と異なるセラピストが来る
距離感が近すぎる
プライベートに踏み込まれる
個人情報を利用される
これは単なる“嫌な思い”では済まず、ストーカー化や性被害につながる恐れもある、重大な問題です。
女性利用者こそ「安全確認」を最優先に
出張マッサージというサービスは、一歩間違えば加害者にも被害者にもなりうる構造をはらんでいます。
特に女性の利用者は、「便利さ」「楽さ」よりもまず、安全性と信頼性を最優先にすべきです。
セラピストの性別・身元が明記されているか
本人確認や業務委託契約があるか
個人連絡先を利用しないルールがあるか
これらを事前に確認するだけでも、リスクは大きく減らせます。