今回の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。この津波は、これまで経験したことのないすさまじい破壊力によって、高田松原など各地の松原を消滅させてしまいました。私たちは百年後を見据えて、津波による被害をわずかでも食い止めるために、もう一度松原の再生に歩み始めたいと思います。
NEWS
- NEW!「希望の松」保護対策報告
PDF 319KB(12月13日) - 7月27日(水)に『「希望の松」生命の息吹ふたたび』の記事がテレビ朝日「ニュースステーション」で取り上げられました。ニュースステーションホームページ「動画」のコーナーでご覧いただけます。
- 日造協岩手県支部長の米内氏が、「希望の松」について、ウォール・ストリート・ジャーナルの取材を受けました。→ 詳細はこちら
記事一覧
- グリーン・エージ2006年2月号掲載「白砂青松の高田松原−津波を防いだ海岸松林」(10月1日)
- 「希望の松」再び衰弱へ(9月10日)
- 「希望の松」後継樹 元気に育つ(8月9日)
- 「希望の松」生命の息吹ふたたび(7月11日)
- 高田松原に残されたマツへの対応
- 産業技術総合研究所による被災した陸前高田の衛星画像
- 身近な松原散策ガイド 高田松原
- TSUNAMIとクロマツ林・命を救うクロマツ林
希望の松、再び衰弱へ
7月3日、樹冠全体に新芽の点在が確認できた希望の松を、2ヶ月後の9月4日に再度、その後の生育状態について観察した。この夏の暑さを乗り超えられるかが最大の関門であると考えていたが、新芽の多くは変色し、球果も緑色を止めているものは少なく、樹勢は再び衰弱へ陥った。
アメダスの大船渡(陸前高田は調査未実施)における気象データをみるかぎり、7月に最高気温30℃を超える日が7月6日から17日までの間に9日間あり、降雨量は0.5mmの日が2日間。翌8月は30℃以上の日が10日間あり、8月10日から17日まで連続8日間続き、この間1.0〜1.5mmの降雨が2日間という酷暑が連続した。7月に確認した新芽は、本来であれば春先の気温が穏やかな頃に芽吹き、気温の上昇とともに馴化しながら、少しづつ組織を充実させ生育していくものであるが、状況としては厳しい環境にあった。
9月5日、陸前高田市長に生育状態についてご報告するとともに、希望の松の樹勢見通しを検討するため、10月上旬までに根系の活力などを含め確認調査を実施することをお伝えした。
ところで、希望の松から気仙川を挟んだ対岸に龍泉寺がある。3ヶ月前、この境内に2本並んで残ったアカマツも葉の変色が進み深刻な状態にあった。1本は枯れ、津波をかぶり樹冠全体の半分ほどの緑葉が褐色になっていた向かって左側のアカマツは、今回ほぼ樹勢を盛り返していることが確認できた。幹周は220cm程あり、このアカマツも相当の樹齢を重ねていると推定できる。朗報としてお知らせしたい。
写真2 龍泉寺のアカマツ 撮影:9月5日



写真1 9月5日の希望の松